モチベーションの上げ方の源ウィルパワーを味方につける方法

今回の記事ではモチベーションの上げ方についてお伝えさせていただきます。

もしモチベーションを自在にコントロール出来たらどうでしょう?

仕事でも勉強でも自分の思い通りにモチベーションが上がってきたら作業効率はグッとあがると思われませんか?

私たちは自分の好きな事に対してはモチベーションを持続させることが出来ますよね。

でも、なかなか乗り気がしないものや、やらなければいけないと感じていることに向かう時はどうでしょう?

精神的に憂鬱になり、集中力が続かなくなった経験は誰しもがあるのではないでしょうか。

そして、自分なんてと自己嫌悪に...

このような経験があるのは何もあなただけではありません。あなたはただ単にモチベーションの上げ方を知らない。ただそれだけなのです。モチベーションの上げ方を知ればいつでもそれを使いこなすことが出来ます。

今回の記事では謎につつまれたモチベーションのメカニズムと、モチベーションの上げ方について説明して行きます。

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Ⅰ.モチベーションが上がらない本当の理由

かつての私はなにをやってもモチベーションが続かずにいつも途中で投げ出し続けてしまうタイプの人間でした。典型的な3日坊主タイプだったのです。

意欲に燃えているのもやり始めようと思う前まで。。。

夢を見ている時の気分は極上です。

  • 英語が話せるようになったら
  • 身体を鍛えて筋肉質になったら
  • 起業をしてやりたいことだけやっていけたら

でも、いざ行動に移そうとすると脳があれやこれやとやらないで済む言い訳を考えたり、これから始めなくてはいけないめんどうくさいであろう努力に拒絶反応したり、いやな気持ちを紛らわせるための娯楽にうつつを抜かしたり。。。

結局、ほとんど行動に移さないにも関わらず、結果が出るのは一握りの人間だけなんだと、自分がやらないことを棚に上げ、能力の問題にしては現実から逃げ続けていました。

なんと哀れなんでしょう。

ただ単にモチベーションの上げ方が分からないばかりに自分自身を無能な人間だと責め続けていました。

でも、今思えはモチベーションの上げ方なんて習ったことなかったのですから、出来ないのは当然なんですけどね。

飛行機の飛ばし方も知らないのに、コックピットに乗り込み運転出来なかったのは自分の能力がないせいだと凹んでいるのと変わりません。いやいや、凹むポイントそこじゃないだろう!と突っ込みを入れてしまいたくなるような浅はかさでした。

モチベーションの源泉ウィルパワー

当時の私はモチベーションとは根性や気合という精神論で引き出すものだと思っていました。しかし、実際にはモチベーションの源泉は脳の前頭葉にありました。前頭葉は思考や感情をコントロールする力を担っています。この力はウィルパワーと呼ばれています。

ウィルパワーは一定の量が備わっています。また体力と同様に、使えば消耗してしまいますし、鍛えれば鍛えるほど強化されて行く性質を持っています。

このウィルパワーの特性を知ることで私はモチベーションの取扱い方を理解していったのです。

ウィルパワーの特性

ウィルパワーの特性は下記の3つです。

  1. ウィルパワーには一定の量が備わっている。
  2. 思考や感情をコントロールしていくことで消耗して行く。
  3. ウィルパワーの出所は一緒

もっとも重要なのは3つめのウィルパワーの出所は一緒という部分です。

もう一度おさらいをしてみましょう。

ウィルパワーについて分かりやすくイメージするために、ロールプレイゲームで例えてみますね。勇者や魔法使いには体力のほかにマジックポイントがあります。魔法を使うたびに消耗される力の源泉ですね。

彼らは攻撃魔法や回復魔法、召喚魔法を使うたびにマジックポイントが減って行きます。マジックポイントの出所はひとつですから、攻撃魔法にしろ、回復魔法にしろ、召喚魔法にしろマジックポイントは同様に減って行くのです。

さてさて、思考や感情をコントロールする力でしたよね。

  • 考えるのめんどくさいから、ネットサーフィンに興じよう
  • 今日のおやつなんにしよう
  • あれもして、これもしなくては・・・

私たちは頭の中でなにかを選択するたびにウィルパワーを消費しているのです。モチベーションが上がらない最大の理由はウィルパワーの消費にあったのです。

ロールプレイングゲームでもボスに挑む時には、レベルを上げてマジックポイントを増やしたり、ボスに挑むまでマジックポイントを節約して行きますよね。

それと同じでモチベーションの上げ方には2つの要素が必要不可欠なのです。

  1. ウィルパワーを強化・回復する
  2. ウィルパワーを節約する

今回の記事ではこれら2つの方法についてお伝えさせて頂きますね。

Ⅱ.ウィルパワーの強化・回復方法

この章ではウィルパワーの強化方法についてお伝えしていきます。ウィルパワーを強化するには脳と心理の構造をしっかりと理解し、活用して行くことがポイントです。

1.小さなことからコツコツと!

人間のモチベーションに対してもっとも効果的なのは「前に進んでいる」と言う感覚だそうです。モチベーションの上げ方として、たとえどんなに小さな一歩でも前に進み続けているという実感が大切なのだそうです。

ハーバード・ビジネス・レビューの有名な記事「モチベーションとは何か」のなかで、心理学者のフレデリック・ハーズバーグは人の意欲を高める2つの主要因が「達成」「達成が認められること」であると説いた。

もっと最近の研究ではテレサ・アマビルとスティーブン・クレイマーが数百人の数千日間にわたる日記を分析したものがある。人の本音が書かれた膨大な記録をもおとに、アマビルとクレイマーは「日々のささやかな進歩」こそがやる気を引き出し、高いパフォーマンスを可能にすると結論付けた。

「職場において感情・モチベーション・認知を高める諸要素のなかで、もっとも重要なのは、進歩しているという手ごたえである」と彼らは言う。

エッセンシャル思考より引用

私たちプロのコーチが提供しているコーチングでもこの「前に進んでいる」という感覚をじっくりと感じ取ってもらうことを重視しています。そうする事でクライアントのモチベーションが持続し続けていくことを知っているからです。

小さな進歩を実感することでウィルパワーは強化していくのです。

2.睡眠をたっぷりとる

ハーバード・ビジネス・レビュー誌は「睡眠不足は企業リスクである」という記事を出し、睡眠不足がパフォーマンス低下をもたらす事実を紹介している。記事を書いたのはハーバード・メディカルスクール教授のチャールズ・A・ツァイスラー。彼は睡眠不足を酒の飲み過ぎになぞらえ、1日の徹夜や1週間の4~5時間睡眠によって「血中アルコール濃度0.1%分に相当する機能低下」が起こると説明する。

エッセンシャル思考より引用

血中アルコール濃度0.1%分とはビールの大瓶2本分に相当します。詳しくは血中アルコール濃度と酔いの症状をご覧ください。これを見る限り結構な量だと言えますよね。

あなたはビールの大瓶2本を飲んだ状態で物事に対してモチベーションを持続し続けられるでしょうか?

おそらく無理ですよね。睡眠不足や徹夜続きでモチベーションを保つというのは不可能だと言えるでしょう。だからこそ、モチベーションの上げ方としては睡眠をしっかりとるということは基本中の基本なのです。

ロールプレイングゲームでも睡眠を取るとマジックポイントはしっかりと回復しますよね。それと同じでウィルパワーも睡眠をたっぷり取ることで翌日にはしっかりと回復していくのです。

3.お前なら出来ると呼びかける

イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校の研究者サンダ・ドルコス博士と同大学のドロレス・アルバラシン教授は、143名の学部生を対象に、一連のアナグラム・パズル(単語や文の中の文字を入れ替えて、違う意味の言葉を作り出すパズル)を解かせた。そして、パズルを解く前に、自分に対するアドバイスを書き出すよう依頼した。

その際、学生の半数には「私」「自分」という呼びかけで、残りの半数には「あなた」「お前」という呼びかけで書くよう指示を出した。

その結果、「あなた」「お前」という呼びかけを使った学生のほうが、解いた問題数が多く、パズルに関してより前向きな姿勢を持ったのだという。

研究者らはさらに、135人の学生を対象に、今後2週間は普段より運動量を増やすことを自らに言い聞かせるよう依頼した。この場合も、「あなた」「お前」と呼びかけた学生グループのほうが、「私」と呼びかけたグループに比べて、自分に課したタスクに関してより前向きな姿勢を持ち、運動量を増やすための計画まで立てたと報告されている。

やる気を出すための一番かんたんな方法より引用

モチベーションの上げ方として自分に声をかけるという方法は古くからあります。しかし、自分に声をかける方法として「私は出来る」というよりも、「お前なら出来る」というほうが効果的だという結果は確信的だと言えるでしょう。

人は誰でも承認欲求をもっています。人から認められていないと思うと脳はネガティブ思考になってしまうのです。ネガティブ思考は脳の機能を著しく下げてしまいます。脳は人から認められて初めて効率的に機能する特質を持っているのです。(1)

脳の中で二人称で自分をほめることにより、脳は人から認められたという錯覚を引き起こし、モチベーションを上げていくのです。

ウィルパワーは錯覚でも強化されていくのです。

下記の記事はより効果的に自分に声をかけるためのノートの書き方になりますので、関連記事としてご覧下さい。

4.瞑想をする

近年の脳科学分野での研究で瞑想は脳に劇的な変化をもたらす効果的な方法だということが証明されつつあります。

瞑想をして脳を全体的に鍛えて行くことで結果的に前頭葉も強化されていきます。瞑想中、前頭葉はオフライン状態になるため、しっかりと休息を与えることが出来ます。(2)

瞑想と睡眠の違いは睡眠がウィルパワーの消費量を回復することが主な役割で、瞑想はウィルパワーの総量を引き上げて行くことが主な役割になります。

どちらもウィルパワーを強化・回復するうえで欠かせません。

ちなみに私は1日朝・晩1時間づつ計2時間の瞑想を1年半以上行い続けています。その結果としてウィルパワーの総量が引き上げられている実感があります。

また、寝つきが格段によくなり短時間の睡眠でもしっかりとウィルパワーを回復することが出来るようになりました。

5.身体を動かす

手足を動かす運動は脳の機能をアップするのに理にかなっています。手足を動かす機能は大脳の表面中央あたりに分布しています。手足を動かす事により、この部分にドバドバと血流が流れ込んで行くのです。そのため、脳全体の血流がよくなりウィルパワーを強化出来ます。

なにもハードなトレーニングをする必要はありません。私の場合は散歩を日課にしていますがこのような軽い有酸素運動でもウィルパワーの強化にはとても効果があります。散歩のあとには仕事に対してのモチベーションが大きく向上しているので、私には散歩が合っていたようです。

あなたもご自分に合った運動を見つけ習慣化して見てはいかがでしょうか?きっとウィルパワーの起動力が格段に向上しているはずです。

6.側坐核を刺激する

前頭葉の奥深くにある「側坐核」という器官はモチベーションの発生に深く関与しています。(3)ここを刺激することでウィルパワーは強化されていきます。側坐核を刺激するには手先を動かすのがもっとも効果的です。

脳科学の世界では「作業興奮」と呼ばれている原理があります。作業興奮とは簡単な雑用をしていつの間にかやる気が湧いて来ること指します。

この脳の特性を活かして私は起床時に朝の掃除を日課としています。まだ、起動モードに入っていない脳を強制的に起動して行くために私は作業興奮を利用しています。

朝から手先を動かして行くことで、掃除が終わるころには脳がアイドリングされ温まっているため、すぐに仕事に取り掛かれます。

Ⅲ.ウィルパワーの節約術

この章ではウィルパワーの節約術についてお伝えして行きます。ウィルパワーの無駄な消費を抑えることでウィルパワーがガス欠を起こす事を回避することが出来ます。そうすることで集中して使いたいところでウィルパワーを積極的に使いモチベーションを効率的に上げていくことが出来るのです。

1.モチベーションルームをつくる

モチベーションルームを作ることはウィルパワーを節約するための第一歩です。

モチベーションルームとはウィルパワーを使いたいひとつのことに集中できる部屋のことを指します。

もし、勉強部屋にテレビやゲームに漫画、インターネットにスマートフォン、またいつでも眠りにつけるベッドがあったらどうでしょう?

誘惑するものだらけでとても勉強に集中できる環境ではないのはあきらかですよね。

ウィルパワーとは集中している時よりも、物事を選択している時のほうがはるかに消耗著しいのです。ムダに選択するものが多い部屋だとその部屋に居続けるだけで、穴が開いたバケツの底から水が漏れて行くように、ウィルパワーは垂れ流されていくのです。

モチベーションが続かないのは個人の資質ではありません。環境が人を作ってしまうのです。

そうならない為にはやることに専念するモチベーションルームを作ることが大いに役立ちます。

2.シングルタスク

ある研究によると人間の脳はマルチタスクで業務を行うと処理能力は著しく低下するそうです。2つの同じような作業を行おうとするとシングルタスクに比べてその80~95%近く処理能力は低下していくそうです。

あれもこれもとマルチタスクで仕事をしている人は、忙しそうに見えるだけで作業効率的にはほとんどはかどっていないということです。あなたの周りにいる忙しそうに見えるだけで仕事が出来ない人はマルチタスクの弊害に直面しているのかも知れません。

マルチタスクが非効率な理由は幅広い選択を行わなくてはいけないため、ウィルパワーの消費が激しいことにあります。すぐにウィルパワーが底を尽きモチベーションが持続しないのです。

だからこそ、ウィルパワー節約のためにはシングルタスクがいいのです。

過去の私もマルチタスクの弊害に苦しんでいました。あれもこれもと仕事を並行して行っていたのですがまったくと言っていいほどはかどっていませんでした。そしてすぐにウィルパワーが切れて無気力モードに。。。

しかし、シングルタスクに切り替えてからは作業効率が格段に上がって来ました。ひとつのことに集中出来るため、ウィルパワーが節約でき、モチベーションを持続することが出来てきました。また、ウィルパワーが尽きないため、ひとつづつの作業を効率的に終わらせていくことが出来るようになりました。

3.習慣化

ウィルパワー節約術での中でも最強の方法が習慣化です。習慣化することでその行為は無意識化に刻まれ、選択の余地はなくなります。選択をしないということはほとんどウィルパワーを消費しなくて済むということです。

例えば、あなたが帰宅後20時~21時半までは勉強の時間という習慣を守り続けているとしたら、この間のウィルパワーの消費は極端に少なくなっています。勉強することが無意識のなかで当然のものとして受け入れられているからです。

一方、帰宅したら勉強をするぞと時間も決めずに息巻いている場合はどうでしょう?このような状況下では頭の中が制御不能なほど様々な思考で溢れかえっています。

  • 「そういえば見たいテレビあったな。勉強はどうしよう?」
  • 「なんだか気乗りしなくなってきたな。明日からにしようかな?」
  • 「短時間の勉強なんかで効果はあるのかな?時間の無駄にならないだろうか?」

などなど。

このような時のひとつひとつの意識の選択の連続でウィルパワーは早々に底をついてしまいます。勉強に取り掛かる前に真っ白に燃え尽きリタイアしてしまうでしょう。

習慣化することで意識の選択は強制的になくなって行きます。そうなると無意識がやるべきひとつのことに意識を集中していくのです。ウィルパワーは拡散するとすぐになくなりますが、一点に集中すると持続力は長時間続くのです。

 

まとめ

本日の記事ではモチベーションの上げ方について説明させていただきました。モチベーションの高さは持って生まれた気質による先天的なものではありません。モチベーションの高さは後天的に培っていくことが出来るものなのです。

しかし、モチベーションのメカニズムを知らないと、どのようにモチベーションをコントロールしていくかが分かりません。そのため、ある意味モチベーションのコントロールは才能のような特別なものだという誤解を招いてしまっているのです。

私はモチベーションのコントロール方法を知ったことで、自分のポテンシャルを飛躍的に高めていくことが出来るようになりました。しかも、苦労をせずに。

このメカニズムを知らなかった頃は非効率な方法ばかりを行い、なにをやっても長続きしない自分自身に嫌気がさしていました。しかし、この方法を知ってからはやり方を知らなかっただけで能力が低かったのではなかったんだと理解できたおかげで心が楽になりました。

是非、あなたもウィルパワーを理解してモチベーションのコントロールを自在に使いこなしていただければ幸いです。

関連記事として下記の記事もご覧下さい。

(1)大人の脳科学常識P170(2)What is Meditation and How It Affects Our Brains(3)大人の脳科学常識P33

投稿者プロフィール

自分ブランド創造コーチ 坪井一真
自分ブランド創造コーチ 坪井一真
シードコミュニケーションズ株式会社代表取締役社長。明海大学卒業後にIT企業で人事とマーケティングを経験。その後、1部上場企業の経営戦略室へ転職。独立後は投資家として活動。その後、独立。現在は自分ブランド創造コーチとして第一線で活躍中。
□米国CTI認定資格 Certified Professional Co-Active Coach(CPCC)
□国際コーチ連盟認定資格 Associate Certified Coach(ACC)
□その他 Co-Active Leadership Program修了

『つぼろぐ』執筆者プロフィール

自分ブランド創造コーチ坪井一真。最強のビジネスツール『自分ブランド』を創り出すことでオンリーワンで人から求められる存在となる人材となる自分ブランド創造コーチングを提供している。ブログを書くことと瞑想が何よりの趣味。最近、演劇にも興味を持ち始める。座右の銘「大切なものは、欲しいものより先に来た」

米国CTI認定資格
Certified Professional Co-Active Coach(CPCC)
国際コーチ連盟認定資格
Associate Certified Coach(ACC)
その他
Co-Active Leadership Program修了


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